投稿日:2023/12/24 最終更新日:2024/11/07
【3ヶ月チャレンジ企画】簿記2級に合格するためにやったこと
この度、簿記2級に合格しました!
家庭の事情で統一試験は受験出来なかったため、致し方なくネット試験で受験をしましたが、無事合格することができました。
経理の経験なし・簿記の知識0の状態で3ヶ月間勉強して2級に特攻しましたが、しっかり対策を立てたことが功を奏し、社会人でも合格可能なのだなと確信をする事ができました。
今回は使用した教材、勉強方法、スケジュールなどをお伝えしていきたいと思います。
受験をした経緯
知識欲を満たすためと社会人としてのスキルアップのためです。
私は現在WEB系のエンジニアをやってまして、簿記の知識は業務に直結しない職種になります。
通常はIT関連の勉強をコツコツとやっていて、あまり技術系以外の勉強はしていなかったのですが、ふと他の分野も勉強してみたいなと感じるようになりました。
(ちょっとマンネリ化してたのかもしれません、、)
ただ、先ほど書いたように簿記を取得したとしても業務には関連があまりないので必要なさそうだなと感じていました。
※エンジニアで言えばSEをやられているようであれば簿記の知識があっても良いかと思います
しかし、この先簿記を持っていたら何かと便利な時もあるのでは?という思いもあり、自分の選択肢を広げるために何となく受験を決意しました。
結論、簿記は会社におけるお金の動きをみえる形にするためのものなので、どんな職種でも勉強をして損はないかと思います。
使用した教材
簿記3級(試験なし)
簿記2級
- みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級 商業簿記
- みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級 工業簿記
- みんなが欲しかった! 簿記の問題集 日商2級 商業簿記
- みんなが欲しかった! 簿記の問題集 日商2級 工業簿記
教材は3級→2級の順で教材を使用しました。
3級は受験してないですが、無知識の状態で2級のテキストに取り掛かるのは、逆に時間がかかってしまうかなと思いましたので、まずは3級から取り掛かって基礎的な内容を理解しました。
この際に使用したCPAラーニングは完全無料でPDFとWEB講義が受講できます。
そのため費用もかけることなく、基礎理解をする事ができるのでオススメです。
仮に3級や2級の取得を考えている場合、紙のテキストでなくても大丈夫な人であれば、CPAラーニングのみで全然問題ないと思います。
私の場合は場合は紙のテキストのほうがやりやすいなと思いましたので、2級のテキストに取り掛かった時に紙へ移行しました。
そのため、テキスト購入の費用が6000円ほどかかっています。
学習スケジュール
11月(中旬)の統一試験(受けれなかったので結局WEB試験)を目標に8月(中旬)から勉強を始めました。
なので、学習期間は概ね3ヶ月となりました。
スケジュールは3級学習期→基礎期→演習期→直前期の4段階に分けました。
8月中旬〜8月末(3級学習期)
約2週間ほどの期間ですが、この間に3級の学習を行いました。
3級では2級の基礎固めとしての位置付けでしたので、問題演習をがっつりやることなくテキストの精読と例題のみに着手しました。
進め方としては基本テキストの内容を読みつつ、例題を順番に解いていく流れになります。
ページ数もそこまで多くないため最低2周出来るように進めていきました。
3級の内容は覚えておいたほうが2級の学習もスムーズにいきますが、3級の試験を受けるわけではないのである程度覚えたらOKの気持ちでいいと思います。
9月(基礎期)
9月は基礎期としました。
ここでは3級で行った方法と同じようにテキストの精読と例題に着手しました。
2級は3級と比較すると覚える量も増えます。
商業簿記は倍くらいに増えますし、工業簿記も勉強しなくてはいけません。
そのため、最低でも1ヶ月は基礎学習の期間は必要になるかなと思います。
また、3級のようにある程度覚えたらOKというわけではなく、
記憶として定着するくらいインプットしようするくらいの熱量で勉強したほうが問題演習もしやすくなります。
ただ、時間が足りなかったから問題演習期間を削ってテキストを読もうとは考えないほうが良いです。
簿記の試験で大事だなと思ったのは結局問題を解く事ができるかどうかのみなので、問題演習にはしっかりと時間を割いたほうが効果的です。
なので、基礎勉強は1ヶ月間のみ行うようにしましょう。
また、テキストの精読と例題が予定より早く終わりそうだなという場合は前倒しして問題演習に取り掛かりましょう。
演習期(10月)
10月は問題演習をゴリゴリやりました。
9月にテキストの読み込みを行いましたが、理解度は約6割ほどでしたので、問題を解きながらテキストの内容を思い出すことを意識しました。
「みんなが欲しかった! 簿記の問題集」は問題数が多いわけではないため、しっかり勉強時間を確保出来れば5周ほどは回せると思います。
振り返ると問題集に掲載されている問題は確実に答えられるようにすると合格は固いかなと思います。
なので、「とにかく何回も解く」「間違えた問題は絶対に解けるようにする」の2点を意識すれば良いです。
直前期(11月)
直前期は模試を解きまくりました。
※模試は「みんなが欲しかった! 簿記の問題集」に6回分付属しているものです
実際、模試は解いてよかったなと思います。
問題集で本番レベルの問題は解けるようになりますが、重要なのは時間配分になります。
簿記2級では試験時間が90分になります。
受けてみると分かりますが、少しでも時間がかかる問題があると、あっという間に90分が経ってしまいます。
なので、直前期には本番形式の問題(ここでの模試や過去問など)を何回か解いて、「どの順番で問題を解くか?」「1問あたりに何分時間をかけるか?」を計画しておくと良いでしょう。
※詳しくは次の章で説明します
試験本番の戦略
ここまでに解説した学習を行った上での話になります。
実際に試験を受けて改めて思うことですが、戦略はすごい大切になります。
出来れば戦略は問題演習を行っている際に考えたほうが良いです。
その理由も含めて解説をしていきます。
簿記2級の試験は主に下記の問題構成になっています。
- 第1問(20点):商業簿記の仕分け問題
- 第2問(20点):商業簿記の商品売買・固定資産・有価証券・株主資本等変動計算書などの総合問題
- 第3問(20点):商業簿記の連結会計
- 第4問(20点):工業簿記の仕訳問題
- 第5問(20点):工業簿記の総合問題
ここで確実な得点源にしていきたい問題は「第1問、第4問、第5問」です。
第1問は「商業簿記の仕分け問題」で問題演習をしっかりやっていれば満点を狙えます。
ただ、ケアレスミスを考慮して18点以上は確保出来るようにしたいところです。
第4問は「工業簿記の仕訳問題」で第1問と同様に問題演習をしっかりやればOKです。
ただ、ケアレスミスを考慮して18点以上は確保出来るようにしたいところです。
第5問は「工業簿記の総合問題」で工業簿記自体が商業簿記より出題内容が少ないため、しっかりした対策はしやすいです。
また、典型問題の数も少ないため問題演習をとにかく繰り返すことで得点源にすることは簡単です。
ケアレスミスを考慮しても16点は取れるようにしましょう。
この流れで「第1問、第4問、第5問」を回答することで52点は確保することが出来ます。
あとは第2問と第3問で半分ずつ取ることが出来れば72点で合格ラインは超えます。
ただ、元から72点を目標にすると2問ミスればアウトなので、第1問と第4問は確実に満点を取れるように復習を徹底することで80点近い得点を狙えるようになると思います。
ちなみに私の場合は試験1週間前に一通り復習も完了したため、第2問と第3問も部分点をしっかり取れるように追い込みをしました。
そして試験本番では第5問で時間を掛けてしまった問題が出たため、慌てそうになったのですが第3問を1ミスで乗り切ることが出来たため、何とか余裕を持って合格ができました。
やはり、試験本番に慌てないようにするためには、どの問題順で解いていくか?解けなかったらどうするか?1問あたりにどれくらい解けていれば良いか?を予測して戦略を立てておくと慌てることなく回答ができるかなと思います。
まとめ
このようにして、知識0の初学者でも3ヶ月で簿記2級に合格をすることが出来ました。
何となく自己研鑽のつもりで受けてみた簿記2級ですが、仕分けや会社におけるお金の流れなど勉強しておくといいだろうなと改めて思いましたし、簿記自体が結構面白いなと思いましたので、今後は簿記1級にも挑戦してみようかなと思います。
正直、何倍も難しい試験ですし、受かる可能性は低いかと思いますが、長い社会人生活において何か挑戦をして得た知識はどこかで活きてくるはずですので、これからも挑戦をしていこうと思います。
ぜひ、これから簿記2級を受けようと思っている方は参考になる部分がありましたら、この記事の内容をご活用頂けたらと思います。