【実用】useEffectとuseLayoutEffectの違いを正しく理解する

投稿日:2023/05/31 最終更新日:2023/06/02

【実用】useEffectとuseLayoutEffectの違いを正しく理解する

ReactHooksのuseEffectとuseLayoutEffectは、コンポーネント内で副作用を実行するために使用されることが多いフックです。

ではこれらの使い分けはどのようにしたらよいのか解説をしていきます。

実行タイミングとレンダリングの順序においていくつかの重要な違いがあります。

1. 実行タイミング

useEffect

useEffectは非同期で実行されます。つまり、レンダリングの完了後に副作用を実行します。これは、コンポーネントが描画された後に実行されるため、非同期の処理やネットワークリクエストなどの副作用に適しています。

useLayoutEffect

useLayoutEffectは同期的に実行されます。つまり、レンダリングの完了後、ブラウザがDOMの変更を反映する前に副作用を実行します。これにより、DOMの変更に対して直接的な制御が必要な場合に使用されます。

2. レンダリングの順序

    useEffect

    useEffect内の処理は、ブラウザが描画を完了し、ユーザーにコンテンツが表示された後に実行されます。したがって、ユーザーインタラクションによる影響を受けず、レンダリングに関連する処理を遅延させることができます。

    useLayoutEffect

    useLayoutEffect内の処理は、ブラウザがDOMの変更を反映する前に実行されます。したがって、DOMの変更に対する同期的な処理や、DOMの要素の計算、計測、または変更が必要な場合に使用されます。注意点として、useLayoutEffect内での処理が時間をかける場合、ブラウザの応答性が低下する可能性があるため、適切に使用する必要があります。

    3. 注意点

      useEffect

      useEffectは非同期で実行されるため、他の非同期処理との順序が保証されません。これは、ネットワークリクエストやタイマーなど、レンダリングの完了を待たずに実行される副作用に対して重要です。

      useLayoutEffect

      useLayoutEffectは同期的に実行されるため、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。重い処理が含まれている場合は、必要な場合にのみ使用するか、代わりにuseEffectを検討することが重要です。

      まとめ

      一般的には、useEffectが多くのケースで適しており、非同期の副作用に使用されます。

      なので、基本的にはuseEffectの使用で問題ありませんが、場合によってはuseLayoutEffectの方が良いパフォーマンスを発揮する場合がありますので、使い分けをうまく出来ると良さそうですね!

       


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