投稿日:2023/06/10 最終更新日:2023/06/10
【理解】localstorageとCookieを正しく使い分ける方法
ウェブアプリケーションでクライアントサイドでのデータ保存が必要な場合、localStorageとCookieは一般的に使用されるメカニズムです。
この記事では、localStorageとCookieの基本的な使い方と、両者の違いについて詳しく説明します。
使い方と特徴
localStorage
localStorageは、ウェブブラウザにデータを永続的に保存するためのAPIです。
以下のように使用します。
// データの保存
localStorage.setItem('key', 'value');
// データの取得
const value = localStorage.getItem('key');
// データの削除
localStorage.removeItem('key');
localStorageの特徴は次のとおりです。
- データはドメインごとに保存され、他のドメインからはアクセスできません。
- データはセッション間やブラウザの再起動後も永続的に保存されます。
- 文字列としてのみデータを保存できます。
Cookie
Cookieは、ウェブブラウザにデータを保存するためのメカニズムです。
以下のように使用します。
// Cookieの保存
document.cookie = 'key=value; expires=weekday, day month year 00:00:00 GMT; path=/';
// Cookieの取得
const cookies = document.cookie;
Cookieの特徴は次のとおりです。
- ドメインやパスによってアクセス範囲を制御できます。
- 有効期限を指定することで、一時的なデータとしても使用できます。
- 文字列形式でデータを保存しますが、必要に応じてエンコードやデコードが必要です。
メリット・デメリット
データの容量
localStorageは通常、5MBから10MBの容量を持ちますが、Cookieは4KBまでの制限があります。
そのため、大量のデータを保存する場合はlocalStorageが適しています。
サーバへの送信
Cookieはリクエストごとにサーバに自動的に送信されますが、localStorageは明示的な操作がない限りサーバに送信されません。
このため、サーバへの送信を行うCookieを使用する場合はセキュリティ上の注意が必要です。
サポートされるデータ形式
localStorageは文字列形式のデータのみをサポートしますが、Cookieは文字列以外のデータ(例: JSON)も保存できます。
使い分けの例
localStorageの使用例
- ユーザの設定や状態を保存する
- キャッシュデータの保存
Cookieの使用例
- ユーザのログイン情報の保存
- ショッピングカートの情報の保存
まとめ
localStorageとCookieは、クライアントサイドでのデータ保存に使用されるメカニズムです。
localStorageはドメインごとにデータを永続的に保存し、大容量のデータを扱う場合に適しています。
一方、Cookieはドメインや有効期限を制御できるが、データ容量に制限があります。
違いをしっかりと理解した上で適切な使用例に応じて、どちらのメカニズムを選択するかを検討してください。